冬の室内管理で「根が動かない」「発根しない」「育苗が進まない」…

そんなときに効くのが植物用ヒーターマットです。

ただし選び方を間違えると、温度が上がらない/局所的に熱くなる/結露でカビるなど失敗もしがち。

この記事では、まず失敗しない選び方3点を押さえたうえで、用途別におすすめ5製品を紹介します。

結論:ヒーターマット選び方はこの3点だけ

  • 温度:理想は「温度調整(サーモ)付き」
  • 防水:水やり運用なら防水(または耐水)を優先
  • サイズ:置きたい鉢数・トレーサイズに合わせる
Contents
  1. ヒーターマットの選び方|冬越し失敗を減らす3ポイント
  2. 比較表|おすすめ5製品を一気に比較
  3. 植物ヒーターマットおすすめ5選|用途別ランキング
  4. 失敗例と対策|温度が上がらない・火傷・結露(冬のあるある)
  5. FAQ|電気代/つけっぱなし/防水/温度
  6. まとめ|迷ったらこの選び方でOK

ヒーターマットの選び方|冬越し失敗を減らす3ポイント

1)温度:できれば「温度調整できるタイプ」

室温が低い部屋ほど、マット単体だと温度が足りなかったり、逆に置き方で局所的に熱くなったりします。
サーモスタット(温度調整)付きは「上がりすぎ」と「上がらなすぎ」を両方防ぎやすいので、迷ったらここを最優先に。

2)防水:水やりするなら「防水・耐水」を優先

マット上に鉢を置いたまま水やりをするなら、防水(または耐水設計)が安心です。
コンセント周りは防水でも別物なので、延長タップは床から浮かせるなど安全対策もセットで。

3)サイズ:置きたい鉢の「数」と「置き場」で決める

小鉢数個なら細長いサイズ、複数鉢まとめて管理するなら正方形~大きめがおすすめ。
「棚の奥行き」「育苗トレーの幅」を先に測ると失敗しません。

比較表|おすすめ5製品を一気に比較

冬越し(塊根/アガベ)で失敗しにくいのは、基本「温度調整付き」+「防水」+「置きやすいサイズ」です。

順位 製品 サイズ/出力の目安 温度調整 防水/耐水 向いてる用途
1
本命
BRIM(ブリム)ヒートマット
※実使用
40×40cm / 60W あり 防水(表記あり) 塊根・アガベの冬管理/室内で安定運用
2
寒冷地
HaruDesign ヒートマット 55×35cm / 110W あり 耐水(表記を要確認) 寒い部屋・窓際でも温度が負けにくい
3
定番
VIVOSUN ヒートマット+デジタルサーモ 約25×53cm / 20W あり 耐水(表記を要確認) 育苗・発芽・挿し木の“レビュー母数が多い”定番
4
コスパ
Hyindoor サーモスタット付き 27×54cm / 21W あり PVC(表記を要確認) 低予算で温度管理したい/育苗メイン
5
お試し
Namotek 園芸発芽マット育苗器 ヒーターマット
※実使用
53×25.5cm なし(単体) 耐水運用前提(要注意) 小鉢の根域を“ほんのり”上げたい/まず試したい

補足:温度調整なし(Namotekなど)は「断熱」と「タイマー/運用」で安定します。こだわるなら外付けサーモ併用が最強です。

植物ヒーターマットおすすめ5選|用途別ランキング

おすすめ早見(迷ったらここ)

  1. BRIM(ブリム):塊根・アガベの冬管理を安定させたい(温調×防水で安心)
  2. HaruDesign:寒い部屋でも温度が負けない高出力がほしい
  3. VIVOSUN:発芽・育苗の定番を選びたい(レビュー母数重視)
  4. Hyindoor:低予算で温度調整は欲しい(コスパ重視)
  5. Namotek:小鉢を“ちょい上げ”したい(まず試す一枚)

1位:BRIM(ブリム)ヒートマット|塊根・アガベの冬越し「失敗率」を下げたい人へ

  • 置きやすいサイズ感で複数鉢をまとめやすい
  • 温度調整ができて、過加温・加温不足のブレが小さい
  • 防水(表記あり)で水やり運用のストレスが少ない
こんな人に:「冬越しで毎年どれか落とす」「根が止まって春に苦労する」→まずBRIMを軸にするとラクです。

2位:HaruDesign ヒートマット|寒い部屋・窓際の“温度不足”を押し切る

  • 高出力なので、室温が低い環境でも温度が作りやすい
  • 複数鉢・トレー管理に向くサイズ
こんな人に:「室温が一桁」「床が冷える」など、低ワットが効きにくい環境の人。

3位:VIVOSUN ヒートマット+デジタルサーモ|育苗・発芽の“定番セット”

  • デジタルサーモ付きで温度の振れを抑えやすい
  • 育苗・発芽・挿し木で使いやすいサイズ感
こんな人に:実生・育苗メインで「定番ど真ん中」を選びたい人。

4位:Hyindoor サーモスタット付き|低予算で温度管理したい

  • サーモ付きで温度管理しやすい
  • 価格を抑えつつ、育苗~軽い加温に対応
こんな人に:初めて温調を入れたい、コスパで選びたい人。

5位:Namotek 園芸発芽マット育苗器 ヒーターマット|小鉢の“お試し加温”に強い

  • 細長くて置き場を取りにくい
  • 小鉢の根域を“ほんのり”温める運用に向く

単体運用は環境で温度が振れます。断熱+低め運用が基本。

失敗例と対策|温度が上がらない・火傷・結露(冬のあるある)

失敗1)温度が上がらない

原因あるある:床や金属ラックに直置きで熱が逃げる/部屋が寒すぎる/鉢が大きすぎて熱が分散

対策

  • マットの下に断熱材(コルク・発泡ボード)を1枚
  • 鉢底がグラつくなら薄い板を挟んで安定させる
  • 寒冷環境は高出力(HaruDesign等)や温調つきに切り替える

失敗2)熱くなりすぎて根が傷む(火傷っぽい症状)

対策

  • 最初は低め設定(温調付きなら特に)
  • 鉢全面ベタ置きが不安なら、薄い板やトレーで接触をマイルドに
  • 夜間だけ・寒波だけなど必要な時だけ運用も有効

失敗3)結露でカビる/過湿で根腐れ

原因あるある:加温+密閉+風なし → 結露が出てカビやすい

対策

  • サーキュレーター弱で空気を動かす
  • 育苗ドームは換気穴を開ける/夜だけ少し開ける
  • 加温中は「乾き」が早い→水やり頻度を増やすより用土の見直しが安全

FAQ|電気代/つけっぱなし/防水/温度

Q1. ヒーターマットの電気代はどれくらい?(1日/1ヶ月の目安)

計算式はこれだけです。

電気代(円)= 消費電力(W) ÷ 1000 × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)

  • 20Wを24時間 → 0.02kWh × 24 = 0.48kWh/日
  • 110Wを24時間 → 0.11kWh × 24 = 2.64kWh/日

ただし温度調整付きは、設定温度に達するとOFFになるので、実際は「ずっと最大出力」にはなりません。断熱が効いているほど稼働率が下がり、電気代も抑えやすいです。

Q2. つけっぱなしで大丈夫?(夜通し/24時間運用)

温度調整(サーモ)付きなら、設定温度で自動ON/OFFするため、つけっぱなし運用がしやすいです。
一方、温調なしは環境で温度が振れやすいので、最初は夜だけ、または寒波の期間だけなど“必要な時だけ運用”から始めるのが安全です。

Q3. 防水じゃないとダメ?水やりしてもOK?

鉢を置いたまま水やりするなら、防水・耐水の安心感は大きいです。
ただし、防水でもコンセントや電源周りは別物なので、

  • 延長タップは床に置かない(濡れやすい)
  • 水やり後にマット上の水滴をサッと拭く
  • 受け皿・トレーで水が流れない導線を作る

この3つだけでも事故リスクが大きく下がります。

Q4. 何度に設定すればいい?(温度の目安)

植物や目的で変わりますが、まずは以下が無難です。

  • 実生・育苗:暖かめ(ただし過湿注意)
  • 塊根・アガベの冬越し:高温で攻めるより、根域の最低温度を確保してリスクを下げる
  • 発根管理:温めすぎより、風と乾湿バランスが重要

迷ったら低め設定 → 様子見で少し上げるが鉄則です。熱くしすぎると徒長や根傷みの原因になりやすいです。

Q5. 温度が上がらないときの最優先チェックは?

  1. マットの下に断熱材があるか(直置きしてないか)
  2. 部屋の最低室温が想定より低くないか
  3. 鉢が大きすぎて熱が分散してないか(鉢底接地が不安定で逃げてないか)

これで改善しないなら、温調つき or 高出力への切り替えが早いです。

Q6. ヒーターマットは危険?火事にならない?

基本は「正しく使えば」過度に怖がる必要はありませんが、以下は徹底してください。

  • タップは床に置かず、水がかからない位置に固定
  • コードの折れ・潰れ・断線がないか定期チェック
  • 布団・衣類などで覆わない(放熱できず温度が上がりやすい)
  • 最初の数日は温度と触感をチェックして“クセ”を掴む

【実測あり】置き方で温度が変わるの知ってました?
ヒーターマットは「断熱」「鉢の置き方」「結露対策」で体感が変わります。
実際に使ってみた写真・運用のコツは、レビュー記事にまとめました。

▶ 使い方・実測レビューを読む(失敗しない運用)

まとめ|迷ったらこの選び方でOK

  • 失敗したくない(塊根/アガベ)BRIM(温調×防水で安心)
  • 寒い部屋で温度不足が心配HaruDesign(高出力)
  • 育苗・発芽の定番でいきたいVIVOSUN(サーモ付き)
  • 低予算で温度管理したいHyindoor(コスパ)
  • 小鉢の“お試し加温”Namotek(実使用枠)

最後にもう一度。冬越しの勝ち筋は「製品選び」より断熱+風+過湿回避です。
運用のコツも見たい方は、こちらへ:▶ 使い方・実測レビューを読む(失敗しない運用)

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