どうも、yuppyです。
今回は、”アガベチタノタの胴切り”に初挑戦しました!
色んな方の胴切りを見てきたのでイメージトレーニングはバッチリでしたが、自分でやるのは初めてでした。
結論から述べると株サイズがそこまで大きくなかったおかげか「思ったよりすんなりできた」という感想です。
それでは、胴切りの方法や胴切りの様子、使った道具などを紹介していきたいと思います。
アガベの胴切りを行う理由
胴切りする理由はいろいろあるかと思いますが、主な理由を下記にあげます。
- 子株を吹かせるため
- 徒長したり鋸歯が弱くなった際のリセット
- 薬害、害虫被害
私は②と③が理由で今回胴切りしました。③については薬害が当てはまります。
最終的には子株を吹かせて1から作り直したいと考えていますので、実際のところすべて当てはまりますが…。
胴切り前の株の状態

プレステラ105サイズです。
下葉を見てもらえば分かりますが、葉も厚く鋸歯も強めで見応えありました。途中までは順調に育成出来てたんですよね~

鳳凰らしいトップの長さと鋸歯の厚さがたまらないでしょう!

成長点を見てみるとこんな感じです。
下葉の丸み、厚みからすると考えられないほど成長点が細くなってしまいました。(それでも何枚か葉が展開してだいぶ回復したほうです)
原因は”薬害”です。

こちらの下葉がわかりやすいですが、薬を塗布した箇所がボコボコと変形し、葉の表面には斑点模様が付いているのが分かると思います。
”薬害”と言いましたが、正確には「農薬散布後の管理が良くなかった」という感じです。
強い化学農薬を使ったわけではなく、自然由来の優しい成分の農薬を使いました。
その後、葉の水分が乾かないうちからいつも通りのLED照射をしたところこんな事になりました。この株が一番被害を被った株ですが、他にもダメージを受けた株がいくつか…
ということで、残念ではありますがこの株の未来のために胴切りしていきます。
アガベチタノタの胴切りのやり方
アガベの胴切り概要
- 下葉を間引いて胴切りしやすくする
- 鋭利な刃物(カッター)でカット
- 殺菌処理をして完了
① 下葉を間引く

写真のようにカッターで下葉に切れ目を入れます。

切れ目を入れた葉を両側に引き裂きます。
切れ目を入れたことで簡単に引き裂くことができます。

”胴”が見えるまで下葉を一周裂いていきます。
写真くらい”胴”が見えていればカットしやすいです。
下葉を裂かずに細いワイヤーや釣り糸を巻き付けて両側から引っ張ってチョンパするやり方も見てきましたがかなりパワーが必要そうだったのでやめました。小さい株であればこのやり方でもいいかもしれません。
② 鋭利な刃物(カッター)でカット

露出した胴部分をカッターで切断しました。
カッターは事前に殺菌処理をしています。私はアルコールティッシュで拭くだけですが、炙って殺菌する方法もあります。
細いカッターが作業しやすいと思います。

切り口はこんな感じです。普通のカッターでもきれいに切れました。
胴部分は硬いと思っていましたが全然そんなことはなかったです。
例えるとブロッコリーの芯よりもちょっと柔らかい感じでした。

胴切り天とのツーショットです。
③ 殺菌処理

切断面に雑菌がつかないように殺菌処理を行いました。
今回塗布したのはダコニールの原液です。
粉のベンレートを塗布するのもいいですね。
裂いた後の下葉

葉の断面を見ると改めてアガベは多肉植物なんだって思います。
胴切りの天(切った上の部分)は販売
胴切りの天はメルカリにて販売しておりますのでご興味ある方はどうぞ!
胴切りの天は発根難易度が高いこと、成長点が細くなり作り直しに時間がかかることからお安く出しているつもりです。
ご質問、価格交渉等ありましたらメルカリ内、もしくはブログ内のコメントにてご連絡ください!お勉強させていただきますm(_ _)m
胴切り成功と失敗の判断基準
今後は「子株が吹くか?」が焦点となります。
まずは2ヶ月ほど待って、子株が吹かなければ失敗を疑います。子株が吹けば一安心。
あとは失敗のパターンとして、成長点が残っていて一株だけ大きくなっていくパターンや切ったはずの葉が成長していくパターンが考えられますので、今後はこのような兆候が現れないか注意深く観察していきたいと思っています。