どうも、yuppyです。
今回は、オペルクリカリア・パキプスの発根管理についてよく言われる迷信とその真実についてまとめました。
最新情報にアップデートして、発根率を上げていきましょう!
「動かしちゃダメ」はウソ?ホント?
これはあの有名なサボオクさんが発言した内容です。
サボオクさんは基本的に土耕で発根管理しているようですが、その際に鉢を持ち上げたり移動したり刺激を与える行為はNGと言っています。
これに関しては、ウソとは言えませんが、動かしても発根します!
極力動かさない管理ができればそれに越したことはありませんが、水耕管理であれば絶対に動かしますし、なんなら根周りの洗浄までしますからね。
土耕でも水替えなど、動かす場面は出てきます。
少しぐらい動かしても全く問題ないので、あまりシビアにならないほうがいいです。
むしろ、動かさなかったせいで裏側が見えず腐りの発見が遅れた、というような事例もありますので、動かさないに固着するのはよくないと思います。
「水耕管理はダメ」はウソ?ホント?
「水耕管理はダメ!」これはウソ!と断言させていただきます。
むしろ今のパキプス発根管理の主流は水耕です。
水耕でしっかり根を出してから土耕に移行する流れが一般的です。
水耕管理がダメと言われていたのは、土耕へ移行した際に活着がうまくいかないというのが一つの理由としてあると思います。
確かに水耕根は土耕した際に枯れてしまいますが、ちゃんと腰水期間を設けたり適切な用土を使えば問題ありません。
その辺の情報は現在たくさん出てますので、参考にすればそこまで難易度が高い話ではないと思います。
土耕と水耕、それぞれメリット・デメリットがあります。
皆さんの育成スタイルによっても合う/合わないはあると思うので、事前に双方の管理方法を熟知しておくといいと思います。
場合によっては、水耕→土耕、その逆を行ったりと管理の途中で作戦変更する場合もあります。
「高温多湿じゃなきゃはダメ」はウソ?ホント?
これはホントです。
高温多湿環境を作って、いかに素早くパキプスにスイッチを入れてあげられるかがカギになります。
なぜ高温多湿なのか?は、現地環境に似せるためです。
高温と言っても現地だと30℃を超える日は少ないとか・・・
日本なら夏場の環境が発根管理しやすいですが、現地とは逆の環境になるので注意が必要です。
現地環境に準ずると、日本の夏はパキプスの休眠期、日本の冬はパキプスの活動期になります。
余計に電気代はかかりますが、日本の冬の時期に発根管理する方がパキプスにスイッチを入れやすい説はあります。
3月便を狙うと日本の暖かくなる時期と重なるのでちょうどいいかも!?
Switchbotを使うと温湿度管理がラクですよ!
高温多湿環境の注意点
「高温多湿環境を作って、いかに素早くパキプスにスイッチを入れてあげられるかがカギ」と言いましたが、1点注意点があります。
高温多湿環境はパキプスのスイッチを入れるのと同時に「腐り」のリスクを高めます。
腐りがなく元気な株なら高温多湿環境がベストですが、腐りがある、もしくは腐る可能性がある弱った株を発根させるなら湿度は低めがいいでしょう。
素早くスイッチを入れてあげるのが発根への近道であることは間違いありませんが、腐ってしまっては元も子もありません。
腐らせない管理が最も重要
皆さんの発根管理情報を見ていて思ったことは「腐らせない管理がもっとも重要」であることです。
腐らせなければいつか根が出る、腐ってしまえばあっという間にすべて腐る(枯れる)、これがパキプスの発根管理です。
実際私も、芽吹きがある元気な状態のパキプスを腐らせたせいであっという間に☆にしてしまいました。
この株の場合は、すでにスイッチが入ってたので高温、低湿度で管理するべきでした。
「主根がきれいならOK」はウソ?ホント?
これはウソです!
主根がきれいというのは判断基準の一つにしかすぎません。
主根がきれいでもすでに死んでいる株はありますし、上から腐りが入ってしまっている株もあります。
主根がきれいなら発根するというのは大きな間違いですのでウソです。
ただ、本当に新鮮な株の主根は、みずみずしくて維管束が白っぽいのが特徴です。
そういった特徴のある主根であれば、主根だけで判断しても当たりを引けるかもしれません。
「枝が出たら発根」はウソ?ホント?
これはウソです!
枝が出ても根が出ないことはよくあります!
実際私が発根管理した際も、枝は出ても根が出ないというような状態になりました。
枝は株のパワーだけでは出ないと言われてた時代がありましたが、現在は違います。
株のパワーだけで枝は出ます!出てしまいます!
土耕だと根が確認できない分、枝が出た=根が出たと思いたい気持ちがありますが、ぬか喜びしないためにも、確実に鉢底から根が出るまでは油断しないようにしましょう。
まとめ
- 「動かしちゃダメ」はウソ
- 「水耕管理はダメ」はウソ
- 「高温多湿じゃなきゃはダメ」はホント
- 「主根がきれいならOK」はウソ
- 「枝が出たら発根」はウソ
ベアルートでも高い植物ですし、希少な植物ですので正しい情報・管理方法で発根率を高めていきたいですね。