こんにちは、yuppyです。
アガベの発根管理の方法には土耕や水耕、水苔など、さまざまな方法がありますが、今回は、その中でもあまりやっている人を見かけない管理方法である「ベラボン水耕管理」のやり方と1週間試した結果を紹介します。
アガベの発根管理方法一覧
アガベの発根管理は私自身何度も行ってきましたが、基本的に水耕か土耕でした。
よっぽど根が出ないような子でも、水耕→土耕、またはその逆を行ったりして発根させてきました。
ですが、調べてみると世の中にはいろいろな発根管理方法があり、効果があるものからイマイチ効果がわからないようなものまでさまざまあることがわかりました。
自分に合う合わないや設備の有無でやり方は人それぞれかと思いますが、ここにいろいろなアガベ発根管理の方法を掲載しておきますので参考にしてみてください。
- 水耕管理
- 土耕管理
- 水苔管理
- ベラボン水耕管理
- 炭酸水耕管理
- pHショック
などなど。
たくさんありますね~
ここに載っている方法は、どれも発根報告があるような管理方法です。
そう思うとどんな方法を使っても発根できちゃうんじゃね?と思ってしまいますよね。
実際、アガベの発根管理って難しくないと思います。
こじらせることはあるかもしれませんが、よっぽどなことがない限り発根すると思っています。
管理方法や詳細は下記記事に詳しく載っていますので、気になる方はチェックしてみてください。
ベラボンとは?
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ベラボンは、ヤシの実の繊維を特殊加工した素材です。
非常に軽く、保水性や保温性、通気性に優れ入ている特徴から用土に混ぜ込んで使用したり、そのまま用土の代わりとして使用できる優れものです。
ちなみにベラボンと言ってもラインナップがいくつかあります。
- あく抜きベラボン
- ベラボン・プレミアム
- ベラボン・サキュレント
発根管理で使うなら普通のあく抜きベラボンで十分かと思います。
ただし、あく抜きベラボン(L)はブロックになってしまうので要注意です!
発根管理で使うなら(S)が使いやすいかと思います。
詳しくは公式HPをご確認ください。
ちなみに、ベラボンという名前はフジックさんの商標になりますので、類似商品があるとしたらヤシの実チップとかですかね。
今回紹介するのはあくまでも「ベラボン水耕管理」なので、他の類似商品で同じ効果が得られるかはわかりませんのでご承知おきください。
なぜベラボン水耕管理を行おうと思ったのか?
一番の理由は、パキプスの発根管理にベラボンを使ったことがあったからです。
その際、ベラボンは保温性に優れていること、土耕への切り替えが容易であること、弱酸性であること、などの情報があったので、これはそのままアガベの発根管理にも使えるのでは?と思ったことが理由です。
ちなみにパキプスは☆になってしまいました・・・
また、アガベの発根管理方法で今主流になりつつあるのが水苔管理ですが、ベラボンも似たようなもんじゃね?と思ったのもあります。
あとはくだらない理由ですが、ベラボンはあるけど水苔はうちになかったから…というのもあります。
そのあとホームセンターで小分けされたちょうどいいサイズの水苔を発見したので購入しています。
いょうどいいのあるじゃん! pic.twitter.com/gxe8aREjDR
— yuppy🌵 (@yuppy7367) February 5, 2023
ベラボン水耕管理のやり方
ベラボンと商品名が付いているものであれば大丈夫だと思いますが、あく抜きしてあるヤシの実チップを使用します。
まずは、ベラボンを水もしくはぬるま湯に浸してふやかします。
乾燥わかめみたいにたっぷり水を吸いますので水は多めにしておいた方がいいと思います。
できればそのまま半日ぐらい放置しておくと繊維が柔らかくなって使いやすいと思います。
準備はこれだけです!
あとは水分量を調整して、発根管理するアガベを挿しておくだけです。
ベラボン水耕管理に2週間挑戦した結果
結果発表〜!!
ここからは実際にベラボン水耕管理を2週間試した結果を発表します。
ベラボン水耕管理実験に参加する株の紹介
今回実験にご協力いただく株は下記の3株です。
- アガベチタノタブルーダイヤモンド
- イタリアメリクロン
- 王妃雷神(オマケ株)
ブルーダイヤモンドはご存知の方もいるかと思いますが、結構な高級株です。
2番目のイタリアメリクロンもそれなりにします。
販売名はイタリアスペシャルでしたが、メリクロン株でスペシャル要素が今のところないのでイタリアメリクロンで。
正直、アガベバブルすぎていくらからが高いのかが分からなくなってきてますが、私の金銭感覚からしたらいずれも普通に高い株です。
そして最後の王妃雷神はブルーダイヤモンドを購入した際に付いてきたオマケの株です。
いままでアガベはチタノタ、オテロイ、ホリダしかやってこなかったのでこの子は新鮮でした。そしてなによりきれい!
新たなる沼にハマりそうになりましたねw
ベラボン水耕管理環境
- 室内簡易温室
- 温度 10~20℃
- 湿度 30~50%
- ヒーターマット使用(容器内は常に20℃以上)
ベラボン水耕管理1日目
実は、1日目はこの2株からスタートしています。
イタリアメリクロンは翌日届いたので下処理含め2日遅れでスタートとなりました。
それぞれの根の状態は写真の通り。
なんとなくブルーダイヤモンドは根が生きてそうですが、ここから成長するかどうかの視点で見ていきます。
ベラボン水耕管理3日目
ここからイタリアメリクロンが加わります。
見ての通りギッチギチなのでこのあと容器を替えています。
根の状態はこんな感じ。
干からびてるので発根管理が必要ですね。
ベラボン水耕管理14日目
そこからとくに変化がないまま、あっという間に約2週間が経過。
この間はその都度根の確認は行っていました。
ベラボンや水苔のいいところは逐一根の状態を確認できるところですね。
土に植えると根の確認は難しいですからね。
それでは1株ずつ見ていきます。
うーん・・・
元々あった生きてそうな根はそのままの太さを保っていますが、そこから下に伸びるような動きは確認できませんでした。
もしかして根が死んでる???
一番発根してほしい株ですが、不安が残る結果となりました。
お次はイタリアメリクロン。
うーん・・・こちらも発根なし。
それなりに大きい株なのでまだそこまで心配はしていませんが発根してほしかったなー。
はい、いただきました!バッチリ発根です!
この白い根が見たかったのよ、他の2株も😂
【結果】3株中1株発根
結果として、3株中1株発根しました!
しかもオマケの株の王妃雷神のみ(^^;
n数が少ないので、この結果のみでベラボンは有効か?そうではないのか?という断定はできませんが、発根した株がある事実から、有効性は高いと判断できます。
ベラボン水耕管理で気を付けたこととポイント
とにかく水を切らさないことだけ注意しました。
うちの管理環境だと水の蒸発が早く、ベラボンに水を含ませただけではすぐに乾燥してしまったので、容器の底に水が残るくらいひたひたにして管理していました。
それと水を足す際はメネデールも混ぜて発根促進していました。たまに霧吹きもしていましたがそこにもメネデールを混ぜてました。
まとめ
ベラボン水耕管理を1週間試した結果、3株中1株発根しました。
水苔管理と同じような使用感から、水苔の代わりに使うことができそうです。
また、ベラボンは用土に混ぜ込んで使うこともできるので、水苔より汎用性が高い点もうれしいですね。
価格も安価なので、持っていて損はないアイテムかと思います。
アガベの発根管理を行う際はぜひ使ってみてください。
そして、ベラボン水耕で発根しましたら、管理環境や発根日数などを教えていただけると嬉しいです!
ブログに1例として記載させていただきたいと思います。
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