こんにちは、yuppyです。
今回は、ワシントン条約に登録されている激レア植物「エンセファラルトス・ホリダス」の管理方法と育て方について綴っていきます。
植物界のロールス・ロイスって言われるくらい高価な植物なんだぜ!!
https://yuuulog.com/horridus‐drug-damage/
ワシントン条約(CITESⅠ)に登録されている激レア植物「エンセファラルトス・ホリダス」とは?
エンセファラルトス・ホリダス(Encephalartos horridus)は、南アフリカ原産のザミア科オニソテツ属に分類される希少植物です。
ホリダスの葉は非常に硬く、ワックスが乗るとシルバーブルーになります。
葉は狭長で尖り、鋸歯状の刃があります。葉の配置は放射状に広がり、葉先がカールした姿は非常に魅力的です。
また、葉の寿命が非常に長く、新しい葉が展開してからその葉が枯れるまで7年かかると言われています。
塊根部は成長が非常に遅いので、実生から育てる場合は塊根部が丸くなる前に自分の寿命が来てしまうかもしれません・・・
一方で、地下の芋(根)の成長は著しいので、地下部に合わせた鉢選びが必要になります。
ホリダスを含むオニソテツは、野生の個体数が減少しており、絶滅の危機に瀕しています。
国際的な取引を規制するワシントン条約の附属書Iに掲載されており、違法な採取や取引が禁止されています。
ホリダスを売買する際は、必ず「国際希少野生動植物種登録票」を発行および登録する必要があります。
エンセファラルトス・ホリダスの入手方法
- M-Plantsさん
- 西沢サボテンさん
- ヤフオクやメルカリなどのオークション、フリマサイト
私が知る限り、上記の入手方法があります。
信頼があり安心して購入できる販売者さんが上2つです。
私の実生ホリダスはM-Plantsさんから購入したものです。
ホリダスにしてはお値段控えめな実生株をお探しの方はM-Plantsさんに問い合わせてみてください。
西沢サボテンさんは名前のとおりサボテンをはじめ、多肉植物や蘇鉄など珍しい植物を多く扱っている生産者さんになります。
ホリダスに関して言えば、現地球を主に扱っています。お値段は張りますが間違いないクオリティの株があります。
エンセファラルトス・ホリダスの管理方法と育て方
一般的に言われていることは、エンセファラルトス・ホリダスは耐寒性もあり非常に強い植物だということです。
なので、根っこがちゃんと生えているホリダスであればよっぽどのことをしない限り枯れないと思いますが、夏場と冬場のそれぞれの管理方法を見ていきます。
エンセファラルトス・ホリダス 夏場の管理方法と育て方
外管理で直射日光、雨ざらしで問題ありません。
水やりは1カ月に1回でいいという話も聞きますが、これは株サイズによると思います。
3号蘭鉢程度の小さい個体であれば1週間に1回の程度の水やりは必要だと思います。ただ、個々の環境によりますので様子を見つつ調整していただきたいです。
1つ言えることは乾燥には強いということです。
水のやりすぎで根腐れを起こして枯らしてしまうくらいなら乾燥気味に育てたほうがいいです。
私の水やり目安は「土が中まで完全に乾燥してから3日後に水やり」です。
土の中まで乾燥しているかどうかの確認はサスティーを使うとわかりやすいです。
私は鉢を持った時の重さで判断できるようになってきましたドヤァ
雨ざらしで問題ないと言いましたが注意すべきは梅雨ですね。
連日続く雨は根腐れの原因となりますので、通気のいい場所に置いたり水はけのいい用土を使用するようにしてください。
また、肥料はほぼ必要ありません。
ホリダスも含まれるソテツ科は、自ら窒素を生成して栄養とする力があるとされ、痩せた大地でも育つ性質があることから肥料などの栄養はとくに必要としません。
あげても緩効性肥料を少量土に混ぜてあげる、もしくは表土に蒔く程度でいいと思います。
ホリダスは地下に極太の根(イモ)を形成しますが、過度な肥料は肥料焼けの原因となりますので注意しましょう。
わからなければあげないほうがいいです。雨ざらしであれば雨の栄養だけで十分です!
エンセファラルトス・ホリダス 冬場の管理方法と育て方
はじめに、ホリダスは耐寒性があると言いましたが、鉢に植わっている個体であれば室内管理をおすすめします。
ホリダスの耐寒性:-5℃
私はビビりなので外気温が10℃を下回るのを目安に室内に取り込むようにしています。
ホリダスの耐寒性を考えればもうちょっと粘れそうなのですが、まだまだ個体が小さいので無理しないようにしています。
室内での管理方法は、植物育成LED+サーキュレーターで送風する環境です。
室内であれば加温は必要ありません。
冬場は水やりは控える、もしくは断水と言われていますが、これも個々の環境によると思います。
LED+サーキュレーター管理であれば、温度は夏場ほど上がらないものの、ほぼ夏場と同じ管理で問題ないと思います。
水やりは夏場と同様に、用土が完全に乾いてから3日後にあげるような管理をしていますが私の管理しているホリダスは元気です。
エンセファラルトス・ホリダスを育てる際の注意点
管理方法のところでも言っていますが、とにかく根腐れには注意です。
水やりは極力我慢しましょう!
それと、成長とともに横にも縦にも大きくなる点も注意が必要です。
成長は非常に遅い植物ですが、年々着実に大きくなっていくのでスペースの確保は必須です。
私のホリダスはまったく成長しているようには見えないんですけどね・・・
コンパクトに育てたければ十分な日の光を浴びせて詰まった葉を展開させるか、「ドワーフタイプ」と言われるコンパクトに育つ種を迎えるといいかもしれません。
なかなか出回ることはないので見つけるのも大変ですが、場所問題があるけど迎えたいという方は検討してみてもいいかもしれません。
さいごに
ホリダスは成長が非常にゆっくりなので短期間で変化を楽しむということは難しいですが、生涯育てていける植物です。
なんなら自分より長生きしますし^^;
CITESⅠに登録されていることから今後まったく入手できなくなる可能性もありますので、手に入れるなら今のうちかもしれません。
よっぽどなことがない限り枯れませんし、ほとんど手入れの必要がない丈夫な植物なのでご縁がありましたらぜひ育ててみてください!
オニソテツはホリダスのほかにもいろいろな種類があるので、沼にハマってしまうかもしれませんね、なかなか出回っていないし高いですけど・・・
それでは皆さん素敵なBOTANILIFEを!