どうも、yuppyです。
前回、フォークイエリア・ファシクラータの実生に挑戦し、10粒中7粒発芽させることに成功しました。
そのまますべて順調に育ってくれればよかったのですが、そんなに上手くいくわけもなく、今回全滅の危機を迎えてしまいましたので、その状況と原因について綴ります。
本葉展開まで順調だった
発芽後、1株が早々に脱落してからは6株になりましたが、順調に育っていました。
幹も太さが出てくるようになり、見た目からもファシクラータとわかるレベルになっていました。
1つまた1つと株が萎れていく状況に陥る
しかしその後、明らかに水を吸えていないような葉の萎れの症状が出た株が現れました。
1株で収まればどうってことなかったのですが、その後も立て続けに1株…また1株と調子を崩す株が現れ始めました。
すぐに引っこ抜いていれば救えた株もあったかもしれませんが、対応が後手に回ってしまい、時すでに遅し…
調子の悪い株を引っこ抜いて殺菌して別管理にしようと思いましたが、子株で体力もないこともあり、ものの1日で完全に干からびてしまいました。
最終的に生き残ったのは1株のみ
そうして、7株発芽した株も最終的には1株になってしまいました。
残った1株は抜いたりせず、今までと同じ用土で同じ管理をしていますが非常に元気です。
調子の悪かった株はすべて水を吸えていない様子だった
調子が悪く結局干からびてしまった株はすべて水を吸えていないような状態でした。
ずっと腰水で管理していましたので水不足ということはまず考えられません。
また、引っこ抜いた株を見ると根張りもそこまで悪いとは言えませんでした。
根腐れも起こしていないのにいったいなぜ??
ここでいま一度、管理環境を振り返ってみます。
- 室内簡易温室(気温30℃前後、湿度40%以上)
- パネルLED照射
- ファンで微送風
- 腰水(受け皿の水がなくなったら継ぎ足し)
- 液肥開始
液肥以外は発芽した際の環境と変わりありません。
腰水による根腐れを一番に疑っていたのですが、抜いてみてそんなことはなかったので、他に考えられるとしたら最近導入した液肥か!?
液肥が原因の可能性大!
液肥並びに肥料全般に言えることは「諸刃の剣」だということ。
適切に使えばその効果は絶大ですが、使い方(使い時)を間違えると逆に植物を弱らせてしまう原因になります。
・・・ということは百も承知でしたが、今回は完全に悪い方向に肥料が向いてしまったようです。
というのも、植物の根は「浸透圧」によって養分を吸収します。
イメージとしては、ストローでチューチュー吸うのではなく、水にティッシュを浸けたときにジワーと水が浸透していくイメージですかね。
私自身、最近までストローのイメージを持っていたので多くは語れませんが、根に吸う力というもののはないのです。
根の浸透圧とは?
細胞などの膜から水が侵入する時の圧力を浸透圧といいます。 植物の根は,この浸透圧を利用して水や養分を吸収するのです。 根の細胞のイオン濃度が根の回りの水分や養分のイオン濃度より濃ければ,能動的に根に水分や養分が取り込まれます。 そして,その水分や養分が浸透圧によって根の中心部へと運ばれます。
難しいことを言いましたが、今回の事象で簡単に説明すると、
イオン濃度が根より液肥入りの水の方が高くなってしまったことにより、浸透圧が逆に作用(根から水分を奪う側に作用)したことが考えられます。
そのため、見た目としては水が吸えていないように見えていたのだと思います。
根の浸透圧についてもっと知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
さまざまな要因が重なったせい
今回、直接的な原因は液肥だったと結論づけましたが、いかなる場合も液肥が問題になるか?といえばそういうわけではないので勘違いしないで頂きたいと思います。
今回は完全に私の管理ミスです。
- まだ肥料を使うべきでない株サイズであった
- 液肥の濃度が濃かった
- 液肥を与える頻度が多かった
思い返すと、早く大きくしたいという思いが先行してしまい、液肥を過剰に与えてしまったのかな?と思います。
今回1株だけ生き残りましたが、この生き残った株は他の株より成長が早かったのも生き残れた要因かと思います。
「成長が早い=根張りがよかった」ことによって肥料濃度が高い水に対しても浸透圧が働いたのだと考えられます。
なので、全体的に株がもっと大きければ今回の液肥濃度でも耐えられたのかなと思います。
完全に管理ミスです、反省m(__)m
さいごに
発芽まではうまくいっていたのでここでこけたのは痛いですが、いい勉強にはなりました。
次挑戦するときは肥料を与えるタイミングと濃度には十分注意したいと思います。
次挑戦するときは、タイミングをみて液肥じゃなくて緩効性肥料使うかなー