どうも、yuppyです。
今回は、フォークイエリア・ファシクラータの実生に挑戦します!
フォークイエリア・ファシクラータとはどんな塊根植物?
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フォークイエリア・ファシクラータ(Fouquieria fasciculata)は、メキシコ原産の塊根植物の一種です。
特徴は次のとおりです。
- 刺に覆われた深い緑色の幹
- 成長するにつれて古木化し、木化した肌と合わさって味わい深い姿へと変わる
- 成長期になると刺に覆われた幹から、楕円形の葉を展開し、細長く白い花を咲かせる
フォークイエリア・ファシクラータは、ある程度の寒さに耐えることができる丈夫な種ですが、日光が不足すると耐寒性も弱くなります。
寒い場所で冬越しする場合は、なるべく日光に当てるようにしましょう。小さな株や、活着していない株は暖かい場所で管理した方が安全に冬越しできます。
自生地では環境破壊、乱獲によって絶滅寸前となっています。
ワシントン条約でも国際的な商取引が禁止されおり、附属書I類に分類され、非常に入手が困難な種です。
フォークイエリア・ファシクラータの種子は超レアで滅多に出回らない
2023年10月現在、どこを探してもファシクラータの種子は出回っていません。
以前は定期的に某オークションサイトで出品されていましたが、ここ数カ月以上は見ていません。
私が入手した種子も例によってオークションサイト産です。
私が購入したタイミングでもすでにかなり高価な種子でしたが、その後2,3ヶ月で高騰し、購入時の倍以上の値段がつくような状況になってしまいました。
なので、出てきたとしてもかなり高額になること必須です。
ちなみに私は10粒購入しました。
フォークイエリア・ファシクラータの播種
フォークイエリア・ファシクラータの種子はパキポディウム系種子に似た形状、特性を持っています。
具体的には好光性種子で硬実種子ではない点が似ています。
そのため、パキポ系と同じような種子の下処理、播種を行っていきます。
種子の下処理
ベンレートとメネデールを入れた水(ぬるま湯)に24時間浸します。
主な理由は殺菌です。
発芽するまで高温多湿環境で管理することになるのですが、その際に非常にカビやすいため事前に殺菌してカビるリスクを低減させる目的です。
メネデールは発芽促進です。
気休めかもしれませんが、私はメネデール信者なのでしっかり入れます。
播種の方法
24時間の殺菌が終わったら播種していきます。
播種用用土(うちでは通常のサボテン用土+表層に細粒の赤玉土)に種子を置いていきます。
ファシクラータの種子は好光性なので用土には埋めず置くだけです。
ただ、このままだと種子表面が乾燥してしまうので蓋をしてひたひたの腰水で管理していきます。
管理環境
- 簡易温室で温度(水温)30℃前後で管理
- LEDライト照射(弱めに当たるような配置)
- 腰水は減ったら継ぎ足し
- 朝晩2回蓋を取って様子見(換気の意味も込めて)
LEDは下記のものを使っています。
一見安くて怪しく見えますが、普通に成長しているので私は問題なく使っています。
播種から2日で発芽確認
ファシクラータの実生自体が初なのでどのくらいで発芽するとかはまったく未知数でしたが、まさか2日で発芽するとは嬉しい誤算です。
まずは種子が新鮮だったということで、販売者さんには感謝です。
最終的に7粒発芽
播種2日目に発芽して以降、次々に発芽しました。
そして、播種から1週間たった時点で7粒発芽しました。
その後も引き続き様子を見ていましたが、残りの種子は結局発芽することはありませんでした。
発芽しなかった種子を観察すると、どれも中がスカスカでしたのでそもそも発芽能力のない種子だったのだと思われます。
ということで最終的に7粒発芽でフィニッシュ!
発芽率5割いけばいいほうだと思ってたので予想以上の成果になりました。
フォークイエリア・ファシクラータ実生【播種・発芽編】まとめ
- カビ予防の殺菌は重要
- フォークイエリア・ファシクラータは好光性種子のため埋めない
- 高温多湿で優しく光の当たる環境で管理
以上の環境で発芽させることができました。
今後の方針としては、本葉が展開するまでは引き続き腰水で様子を見たいと思います。
乾燥防止の蓋もある程度のところで取らないと徒長しちゃうなーと思っていますので、頃合いを見て外す予定です。
つづく!