どうも、yuppyです。
今回は、フォークイエリア・プルプシーの実生に挑戦します!
以前、ファシクラータの実生に挑戦した際は、発芽まではけっこう成績がよかったものの、その後の管理ミスにより最終的に1株しか残らないという結果になりました。
今回はそのリベンジも兼ねてのチャレンジです!
ファシクラータの実生に挑戦した際の記事はこちら↓
フォークイエリア・プルプシーとはどんな塊茎植物?
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フォークイエリア・プルプシー(Fouquieria purpusii)は、オアハカ州が主な原地で非常に希少な塊茎植物です。
特徴は次のとおりです。
- 刺に覆われ、深い緑色とえんじ色模様の幹
- 成長するにつれて古木化し、木化した肌と合わさって味わい深い姿へと変わる
- 成長期になると刺に覆われた幹から、細長い尖った葉を展開する
- 成熟するとクリーム色の美しい花を咲かせる
フォークイエリア・プルプシーは、ある程度の寒さに耐えることができる丈夫な種ですが、日光が不足すると耐寒性も弱くなります。
寒い場所で冬越しする場合は、なるべく日光に当てるようにしましょう。小さな株や、活着していない株は暖かい場所で管理した方が安全に冬越しできます。
自生地では環境破壊、乱獲によって絶滅寸前となっています。
ワシントン条約でも国際的な商取引が禁止されおり、附属書I類に分類され、非常に入手が困難な種です。
フォークイエリア・プルプシーの種子は超レアで滅多に出回らない
2024年1月現在、某オークションサイトやフリマアプリでごく少量出回っています。
私が入手した種子も例によってオークションサイト産です。
10粒(おまけが2粒付いてて合計12粒)購入しましたが、とても植物の種とは思えないほど高額な値段で落としましたw
まぁ、現地球や実生株の取引を見てもらえばわかりますが、それだけの価値があると思っての決断です。
ただ、全く発芽しなかったら実生株買ったほうがよかったじゃん!ってなるんですけど・・・
一方で、ファシクラータの種子はここ1年以上見ていないので、プルプシー以上にレアになっちゃいました。
種子の価格としては、当時ファシクラータの種子を買ったときの2倍ほどの価格でした。
フォークイエリア・プルプシーの播種
フォークイエリア・プルプシーの種子はパキポディウム系種子に似た形状、特性を持っています。
具体的には、好光性種子で硬実種子ではない点が似ています。
そのため、パキポ系と同じような種子の下処理、播種を行っていきます。
ちなみに、ファシクラータの種子と比較すると種子からではまったく見分けがつかないほど類似しています。
種子の下処理
ベンレートとメネデールを入れた水(ぬるま湯)に15時間ほど浸しました。
主な理由は殺菌です。
発芽するまで高温多湿環境で管理することになるのですが、その際に非常にカビやすいため事前に殺菌してカビるリスクを低減させる目的です。
メネデールは発芽促進です。
気休めかもしれませんが、私はメネデール信者なのでしっかり入れます。
15時間というのはとくにこだわりはありませんが、個人的には8時間以上は浸したいところ。
ちなみにファシクラータのときは24時間でした。
播種の方法
15時間の殺菌が終わったら播種していきます。
今回は市販の種まき用用土を使用しました。
用土は事前に熱湯で殺菌消毒しておきます。
種子を置くようにして播種します。
プルプシーの種子は好光性なので用土には埋めず置くだけです。
このとき、少しだけ用土にくぼみを付けておくと、目印になるし乾燥も防げるしいいなと思ってやってます。
それでも種子表面の乾燥は気になるので、蓋をしてひたひたの腰水で管理していきます。
管理環境
- レンズヒーター鉢(受け皿)を温めて水温30℃前後で管理
- LEDライト照射(弱めに当たるような配置)
- 腰水は減ったら継ぎ足し
- 朝晩2回蓋を取って様子見(換気の意味も込めて)
LEDは下記のものを使っています。
一見安くて怪しく見えますが、普通に成長しているので私は問題なく使っています。
レンズヒーターはめちゃくちゃ万能なので持ってて損はないです!
私はヒーターマットも持っていますが、使用頻度としてはレンズヒーターのほう圧倒的に多いです。
播種からわずか1日で発芽確認
初動はいい感じです。
ファシクラータのときも発芽率はよく、2日目で発芽が始まり最終的に7/10粒発芽したので今回も発芽率は良さげです。
まずは種子が新鮮だったということで、販売者さんには感謝です。おまけもありがたいです!
播種から3日目
ぞくぞくと発芽してきました。
播種から4日目
殻をぶち破って双葉を展開させる株が出てきました。
播種から6日目
発芽のタイミングのせいもありますが、展開に個体差を感じます。
でも順調👏
最終的に12粒中10粒発芽
播種1日目に発芽して以降、次々に発芽しました。
そして、播種から1週間たった時点で10/12粒発芽しました。
その後も引き続き様子を見ていましたが、残りの種子は結局発芽することはありませんでした。
発芽しなかった種子を観察すると、どれも中がスカスカでしたのでそもそも発芽能力のない種子だったのだと思われます。
ということで最終的に10粒発芽でフィニッシュとなります。
発芽率5割いけばいいほうだと思ってたので予想以上の成果になりました。
あとはここから落ちないことを祈るばかり・・・
フォークイエリア・プルプシー実生【播種・発芽編】まとめ
- カビ予防の殺菌は重要
- フォークイエリア・プルプシーは好光性種子のため埋めない
- 高温で優しく光の当たる環境で管理
以上の環境で発芽させることができました。
ポイントとしては、如何に素早くスイッチを入れてあげられるかというところですね。
スイッチを入れるために高温(30度程度)環境を作ってあげることが重要だと思います。
ただ、温かいのは鉢だけで、全体の環境的には16〜22℃という室内環境です。(現在冬です←)
レンズヒーター様様です!
湿度は、種子が過度に乾燥しなければそこまでいらないような気がします。
私のように蓋をする程度で十分かと思います。
今後の方針としては、本葉が展開して安定するまでは引き続き腰水で様子を見たいと思います。
乾燥防止の蓋もある程度のところで取らないと徒長しちゃうなーと思っていますので、頃合いを見て外す予定です。
今のところファシクラータのときより順調でホッとしてます。