どうも、yuppy(BOTANILIFE)です。
これからビニール温室での冬越し・発根管理を始めたい方向けに、本体+加熱+加湿+計測+底面給水まで一括で整うスターター一式をまとめました。
この記事は私の実体験(アガベ・塊根植物の発根・越冬運用)にもとづく実践ガイドです。
私の基本構成。電源・配線は右側面配置。コンセント部は温室から出して水分リスクを軽減。【この記事で分かること】
- 冬越し・発根管理の温度帯と湿度の目安
 - 温室の選び方(サイズ・ビニール厚・結露対策)
 - 必需品チェックリスト(ヒーターマット/温湿度計/サーキュレーター/トレー)
 - 配置例と配線ルート(安全・見た目・掃除のしやすさ)
 - 価格帯別“まとめ買いカゴ”(リンク差し替えで即購入OK)
 
冬越し・発根管理の基本設計(温度帯と湿度の要点)
対象はコーデックス(パキポ、パキプス等)・アガベ・観葉を想定。種や状態で最適値は変わりますが、まずは「安全側」から立ち上げて徐々に調整するのがコツです。
| 用途/フェーズ | 温度目安 | 湿度目安 | ポイント | 
|---|---|---|---|
| 冬越し(休眠〜維持) | 10〜15℃(最低8℃は下回らない) | 40〜60% | 過湿を避ける。風でカビ・灰色カビ対策、照度は控えめ〜中程度 | 
| 発根管理(導入初期) | 22〜28℃(鉢底〜根域を温める) | 50〜70% | ヒーターマットで根域先行の加温。直射は避け、徐々に光量UP | 
| 活着後の締め | 18〜26℃ | 40〜55% | 通風強め・照度を段階的にUP。水は「乾き切る前に」 | 
「温度=空気」「温度=根域」を分けて考える。ヒーターマットで根域を安定させつつ、サーキュレーターで空気を循環。湿度は底面給水トレーで「鉢底の安定」を取りにいくと管理がブレません。
温室の選び方(棚サイズ・ビニール厚・開閉しやすさ・結露対策)
1) 棚サイズ(外寸・内寸・段数)
- 横幅60cm級:入門向け。1〜2トレー×多段で効率◎(私はこれ)
 - 横幅90cm級:鉢数が多い/大型株に対応。天井高もチェック
 - 棚耐荷重は1段あたり10〜20kg以上が目安(トレー+用土+給水分)
 
2) ビニール厚(透明度・耐久)
- 0.1〜0.2mm:軽量で扱いやすい。入れ替えが多い人向け
 - 0.3mm以上:耐久・保温性が高い。ファスナー負担も少なくなる
 
3) 開閉しやすさ(前面U字/ダブルファスナー)
- 前面を大きく開けられるタイプだと管理が段違いにラク
 - ファスナーの耐久・テープの剥がれレビューも要チェック
 
4) 結露対策(通風とドレーン)
- 天面に結露タレ→葉面に滴下しないよう小型ファンで撹拌
 - 底板はPVCマット+吸水マットを敷いて清掃をラクに
 
前面が大きく開くと鉢の出し入れ・掃除・配線が圧倒的にラク必需品チェックリスト(ヒーターマット/温湿度計/サーキュレーター/トレー)
- ヒーターマット:根域の温度を安定(発根・停滞回避)。BRIMの使用レビューあり
 - 温湿度計・データロガー:上下段に1つずつ。アプリでログ確認できるタイプが便利
 - 小型サーキュレーター:直風は避け撹拌を意識。カビ・灰色カビ対策
 - 底面給水トレー:乾きムラと頻度を安定化。運用記事も参照
 - 電源タップ+タイマー/スマートプラグ:点灯/加熱を自動化(比較記事)
 - 配線固定:耐熱ケーブル・面ファスナー・結束バンド・耐震ジェルで固定
 
| カテゴリ | 目安スペック | 導入のコツ | 
|---|---|---|
| ヒーターマット | 20〜45W/枚(棚幅に合わせて) サーモ付き or 手動制御  | 
直置きは高温点に注意。耐熱スペーサーやトレー越しが安全 | 
| 温湿度計 | ±0.5℃/±3%RH程度 ログ/通知アプリ対応  | 
上下段で差を把握。日中と夜間で挙動を分けて見る | 
| サーキュレーター | 静音DC/小型、連続運転OK | 株に直風は当てず撹拌重視。対角配置が効く | 
| 底面給水トレー | 棚に合うサイズ、深さ2〜4cm | 過湿に注意。補助光UP時は乾きが早くなる点を想定 | 
配置例と配線ルート(安全・見た目・掃除しやすさ)
配線の基本原則
- 壁→スマートプラグ/タイマー→雷ガード付タップ→機器(系統を1本化)
 - 電源は温室の外側にまとめ、結露/水濡れを避ける
 - ケーブルは側面を立ち下げ、床はフリーに(掃除がラク)
 
60cm幅の例(1段・発根管理)
- 下段:ヒーターマット+底面給水トレー
 - 中段:鉢(発根中)+小型ファン
 - 上段:温湿度計(ログ)
 
90cm幅の例(多段・冬越し)
- 各段に小型ファン1台(対角)
 - 最上段と最下段に温湿度計を分けて設置
 - 扉の開閉動線を確保(前面にケーブルを通さない)
 
配線は側面でまとめ、床面はフリーにしてあげると水やり・掃除が一気にラク!なんですが私はできていません!一時的な設置なので(言い訳)【安全メモ(超重要)】
- PSE表示・正規流通を確認。加熱機器は取説の上限温度・使用方法を厳守
 - 可燃物から距離を取り、コントローラやアダプタをビニールで覆わない
 - 耐熱スペーサーや金属メッシュで空気層を作り、熱だまりを防ぐ
 - 就寝前に一括OFFできる系統を1つ確保(点検しやすさUP)
 
初心者向けスターター一式
エコノミー|まずは最小構成で始めたい(60cm幅)
- ビニール温室(60cm幅・3〜4段・前面フルオープン)
 
- ヒーターマット(20〜30W)+耐熱スペーサー
 
- 温湿度計(1台/ログ不要なら安価品)
 
- 底面給水トレー(60cm幅×1〜2枚)
 
- 小型サーキュレーター(1台/静音)
 
- スマートプラグ or デジタルタイマー(1系統)
 
スタンダード|90cm幅で発根〜冬越しを両立
- ビニール温室(90cm幅・4段・前面フルオープン)
 
- ヒーターマット(30〜45W)×1〜2+耐熱スペーサー
 
- 温湿度計(上下段に1台ずつ/ログ付)
 
- 底面給水トレー(90cm幅×2枚/段で分割)
 
- 小型サーキュレーター(対角に2台)
 
- スマートプラグ(段ごとに分けるとベスト)
 
プロ|ガラス温室採用
- ガラス温室
 
今回はビニール温室を紹介する記事なので簡単にしか書きませんが、温室を極めし者がたどり着くのが「ガラス温室」。見た目と実用性を兼ね備えた最強の温室です。
私もいつかは取り入れたいと思っていますが、如何せん金額がネックで…
冬越しだけの用途ならビニール温室で十分です!
よくある失敗と回避策
- ヒーターマットを直置き:局所過熱になりやすい→耐熱スペーサーで空気層を作る
 - 配線が床でゴチャつく:掃除が面倒→側面ルート+床フリーに
 - 結露で葉に滴下:病気の原因→ファンで撹拌+天面に滴らせない配慮
 - 湿度だけ高い:根が冷えて機能しない→根域加温を先に安定
 
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※本記事は筆者の実使用にもとづくナレッジです。機器の仕様・在庫は変動します。購入前に各公式ページの最新情報をご確認ください。電気製品の使用は法令・取扱説明書に従い、自己責任で安全に運用してください。
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